第23号『地球人必見!土って何?菌って何?植物って何?』

新年あけましておめでとうございます。

今年は申年ということで、うちの裏庭では猿がわんさかお祭り騒ぎ。例年以上に屋根の瓦を蹴りまくり、新年早々雨もりの続く我が家から、担当の全協理事、長橋がお送りします!

今回は農業には欠かすことのできない土や菌などのお話を、さらっとご紹介していきたいと思います。
ご興味ありましたら、ぜひぜひご一読のほどを!!

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一般に「土とはいったい何ですか?」と尋ねられた場合、皆さんはなんと答ますか?

私のお勧めの回答はこれ。「土は生き物の固まりだ!」。

その答えを実証するには、わずか1マイクログラム(100万分の1グラム)の特殊な染料を土の中に加え、暗闇で紫外線を当てて土壌微生物を白く光り浮かび上がらせるという方法があります。

この方法で光る微生物を見てみると、「これは夜空を撮影したものだ!」と誰かに言われたらそのまま信じてしまいそうな、美しい天空の星空、銀河を見上げたような光景がそこに映し出されます。

塵サイズのミクロの世界にさえ、無数に存在する細菌とバクテリアの固まり、それこそがまさに土の姿なのです。

わかりにくいようでしたら、さらに例題をもう一つ。

1円玉の重さにあたる1グラム、その土の中にどれほどの微生物がいると思いますか?

1千~1万ほど?いやいや、100万はくだらないでしょうか?いや実は1億とか、、、?

正解は、な、なんとその数は1兆にも及ぶのです!

今、野外におられる方は地面の土を一掴みしてみてください。そしてその中にはどれだけ途方もない数の命が存在しているのか、思いを巡らせてみてください。

まさに途方もない世界であり、それは地上を軸に上空だけでなく地下にも宇宙のように想像を絶する果てしない世界が広がっているということですよね!

ちなみに、この微生物たちは、土の豊かさ指標でいうと「生物性」の分野に当たるものです。

土の豊かさを科学的に説明するときには、化学性、物理性、そして生物性の3種類の観点があります。

最初の「化学性」とはいわゆる酸性、アルカリ性といったph値のほか窒素・リン酸・ミネラルといった肥料成分の指標ですよね。

次に「物理性」とは土の硬さ、粒状、水はけや水持ちといった物理的指標にあたります。

そして微生物や小動物を含む指標の「生物性」ですが、、、実はこの分野に関しては研究が遅れていて未だに謎だらけなんです!

なぜなら、この途方のない数の微生物を一個一個取り出して、すべての詳しい特性を調べることなど、ちょっと考えただけでも桁外れな時間がかかることだとおわかりでしょう。

これまでの農業では、この生物性(つまり悪さをすると思われる菌)が影響して植物を病気に追い込むと考え、いかにこの病原菌を抑えるかということのみに焦点が当てられていたと言ってもよいでしょう。

つまりこの菌類を消毒により一度リセットさせてから、うまくコントロールを図ろうとしてきたわけです。

しかし最近ではこの「生物性」の個々の特性はわからずとも、菌の性質の違いを測る研究が進み、その結果として土の中の多様な微生物同士が生み出す相互作用の「複雑性」が土の豊かさに大きく関係することが分かってきています。

様々な世界に置き換えられそうな話ですが、微生物の多様性が低いと、どうしても偏りが生まれ、抜け穴ができてしまうのです。それは一つひとつの力は強くても、同じ種類のものに偏ると、その抜け穴をすり抜けるようにして病原菌が侵入してしまうためです。

つまり大事なのは、病原菌が入りやすい抜け穴のない土作りであり、言い換えれば病原菌は存在していても悪さをしなければよし!というのがこれからの考え方なんですね。

微生物多様性の高い土は土壌消毒をしなくても連作障害を起こしにくい!病気になりにくい!根の発達が良好!などの研究結果も出てきています。

つまり土中すべてが多種多様な菌で満たされており、どこかに必ず拮抗しあう微生物が存在すれば、その健全なバランスを保ち続けることができるといったところでしょうか。

人間社会でいえば多種多様な文化や考え方を許容しあい、共存できる寛容な社会は豊かで健全である!といったところですかね。

さて、ではそもそも菌とはいったいどういったものなのでしょうか?

それは、およそ46億年前に誕生したとされる地球、その誕生時の熱が冷めた数億年後の地球上最初の生命の痕跡こそがミクロな生命体、細菌(バクテリア)といわれています。

つまり事実として、はるか昔に現れた我々の共通先祖はこの「細菌」なわけであり、現在の地球上でも最も栄えた生命として生き続けている、、

ひいては命の糧、食料を提供し続けている農業もこの細菌の働き抜きでは語ることはできないものなのです。

そして、その地球ができた時代にあった二酸化炭素をたくさん吸って生きていたのは、藻のような植物の祖先だったそうです。

ところが植物だけであると二酸化炭素を食べる一方で酸素を出し続けるので、植物たちは酸素漬けになって死んでしまう。

そこで植物たちは自分たちが出す酸素を食べてくれる何かを作りだします。それはヘモグロビンと呼ばれるタンパク質です。

植物の基本というものはクロロフィル、葉緑素ですが、その原子・分子の構造は変えずに、葉緑素のなかの一つの元素を鉄に変えることでヘモグロビンを作り出したわけです。

植物がもう自分たちだけでは死んでしまうよ!となったときにヘモグロビンを作り、そしてヘモグロビンは血液の元ですから、つまりはそこから我々動物が生まれたというわけです。

ということはもちろん植物というものを考えた時に、動物というものを必要としないはずはないわけですし、虫や小動物、そして微生物といった生き物と当然のことながら歩みを共にしていくことになるわけですよね。

また、そういう視点で見れば、地球上では微生物や植物がもちろん祖先であり、先住者であり、彼らと生きやすい環境を作り調和が不可欠であること、それはまさに自然の理(ことわり)でありますね。

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いかがでしたか?
ご拝読ありがとうございました。
来月号もお楽しみに~♪♪

配信日時
2016/01/19

2017年11月26日 | Posted in 全協メルマガ | | No Comments » 

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