【第62回全国青年農業者会議 大会報告]

令和6年 3月5日(火)~3月6日(水)
第62回全国青年農業者会議が東京都国立オリンピックセンターにて開催されました。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、オンライン開催や縮小開催がしばらく続いていましたが久しぶりに従来の規模での大会開催となり、
今年は、参加者数約380人と盛大に行われました。
受賞された皆さん、おめでとうございます!
閉会式の後は「第3回日本4H会長会議」として、お祭りムードから一変し凛とした雰囲気の中、今後の4Hについて審議が行われました。

【大会レポート】
〇1日目
各ブロック大会で選出された代表者28名による、意見発表8課題、プロジェクト発表20課題の発表が行われました。
どの発表もレベルが高く、代表者の熱い思いを乗せた発表でした。また、代表を送り出した地区からの応援や、各参加者の吸収しようとする学ぶ姿勢が素晴らしく活気にあふれた良い会になったと思います。
発表後は移動し、別会場にて交流の夕べが行われ、参加者同士で交流を深めることができました。

〇2日目
阿部幸治様に、「激変する食品小売業の「いま」と「これから」今後、農業者に求めること」をテーマにスーパーにおける青果の役割、過去から今後の青果物の需要の移り変わり、生産者としてどのように販売と向き合うべきかのご講演を頂きました。スーパーという普段から販売先として取り扱っていただいている身近な存在ですが、専門性の高い話の中で、新たな気づきが多く生まれ、青果物の持つ「価値」について知ることができました。
また、農者会開催後、第3回全国都道府県会長会議も開かれ、来年度に向けた農業青年クラブ連絡協議会及び農者会のあり方について活発に議論を交わすことができました。

発表の受賞結果は以下の通りです。

【受賞結果】
〇プロジェクト発表
・園芸・特産作物部門
農林水産大臣賞:武田 拓(山形県) 「脱・結実不良」
農林水産省経営局長賞:桑原 浩(北海道) 「課題にコミット!北海道を「なす」の産地へ~温暖化に対応した作物の隔離床養液栽培技術の導入~」
全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:仲里 憲治(沖縄県)「人もオクラも根っこが大事~植え方工夫でグッバイ立ち枯れ~ 」

・土地利用型作物部門
農林水産大臣賞:林 孝憲(熊本県)「~持続可能な農業でコスト削減~堆肥だけで、稲WCSをつくる!」
農林水産省経営局長賞:今野 勝貴(北海道)「田畑(でんばた)10俵二刀流」
全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:大森 光(長野県)「赤米は撲滅できる! ~3年間の軌跡~」

・畜産経営部門
農林水産大臣賞:舩田 幸平(熊本県)「日の出農場の経営改善戦略~天草大王で稼げる農業を実現~」
農林水産省経営局長賞:大宮 睦美(北海道)「ベーコンエッグ株式会社~大宮、コーン販売はじめるってよ~」
全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:森 瑞貴(栃木県)「ドローン空撮から見る飼料用トウモロコシ増産への道」

・地域活動部門
農林水産大臣賞:和田 梢(大分県)「「守る」から「繋ぐ」へ」
農林水産省経営局長賞:川端 祐平(北海道)「ネクスト赤いダイヤ」で町おこし!
全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:金子 克弘(徳島県)「みんなで儲かる農業を目指して~まずは土作りから~」

〇意見発表
農林水産大臣賞:高瀬 寛人(福岡県)「我武者羅 ~二代目の挫折と挑戦~」
農林水産省経営局長賞:白井 涼輔(茨城県)「明日も世界に誇れる農産物を作るために」 
全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:野村 幸司(京都府)「これからの農業人材の発掘」